2019年10月25日金曜日

3 ケアマネジャーの仕事をもっと知りたい!

介護保険法に基づく専門職

 ケアマネジャーとは介護支援専門員の通称。公的資格を有し、介護保険制度の要ともいわれる専門職です。
 その役割をひと言でいうと、要介護者等が自立した生活を送るための支援をすること。介護保険を適切に使うことが重要な鍵となります。基本の仕事内容を簡単にまとめてみましょう。
 まず取り掛かるのが、利用者及び家族に面談し、状況を把握する「アセスメント(課題分析)」。それをもとに「サービス計画(ケアプラン)」原案が作られ、利用者、家族、サービス事業者らを交えた「サービス担当者会議」を開きます。
 ケアプランが決定すると、ケアプランに沿ってサービスが開始されます。健康状態やサービス状況を確認するため定期的に自宅を訪ねる「モニタリング」も大事な業務です。
 利用者や家族の様子に常に気を配り、専門知識と経験を駆使して利用者と向き合います。


ケアマネジャーに必要なものは?

ケアマネジャーになるには、「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けますが、そこには受験資格が設けられています。
 医療・保健・福祉分野の国家資格を有する人。または医療・保健・福祉分野の相談業務に一定期間従事している人。個人の領域に踏み込むデリケートな仕事だけに、相応の資質と経験が求められています。
 試験は年1回。合格者には合格通知と一緒に介護支援専門員実務研修の案内を送付。この実務研修を修了してはじめて介護支援専門員証が交付され、実務につくことができます。
 ケアマネジャーの資格は5年ごとの更新制で、更新の際には研修受講が必須。常に研鑽が求められる仕事といえるのです。


相談支援がケアマネジャーの仕事
公益社団法人 岩手県看護協会
指定居宅介護支援事業所盛岡
所長 三浦和枝さん


まず家に入れてもらうこと。
それが私たちの第一歩です

 介護保険が始まる前、高齢者福祉は「措置」という形でした。今は利用者自身の選択が尊重されます。それ自体は素晴らしい事ですが、権利として主体的に動くことが求められます。
 そのお手伝いをするのが、私たちケアマネジャーです。
 何に困っているのかをすくい上げ、介護保険サービスにつなげることで少しでも生活が改善される。それが私たちの目指すところです。
 そのためには、ぜひなんでも相談していただきたい。利用者さんとご家族に受け入れてもらえるよう、努力を重ねていきたいと思います。


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